乳歯が生え始めたら考えたい虫歯予防~小児歯科~

赤ちゃんのお口に歯が見え始めたら、親御さんと虫歯との戦いが始まると考えましょう。

乳歯が生え始めるのは生後半年くらいから。「そんなときから歯磨きができるの?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。当然、初めからブラッシングは不可能ですから、ぬるま湯に濡らしたガーゼなどで汚れを丁寧に拭きとってあげましょう。また、重要なポイントは授乳したまま寝かせないこと。唾液の分泌が少ない就寝中は、虫歯菌が繁殖しやすくなってしまうのです。

それから除々に自分で歯ブラシを持たせること。歯ブラシを口へ入れる習慣を身に付けさせてあげてください。そして、この頃からのデンタルケアへの意識が大切です。お口をさっぱりさせることがとてもいいことなんだと教えてあげましょう。

仕上げ磨きは大事なポイントです

お子さんは10歳くらいまでは自分でしっかり歯磨きができません。ですから、親御さんの仕上げ磨きが必要不可欠。当院では、予防措置の中で親御さんの仕上げ磨きのコツもご指導しています。わからないこと不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

仕上げ磨きの手順とコツ

[1]お子さんの歯ブラシはヘッドが小さく、毛先の短いものを選びましょう
[2]お子さんの頭を親御さんのひざに乗せ、あお向けに寝かせます
[3]上下の唇を開いてもらい、よく歯を見せてもらいます
[4]やさしく、楽しく、丁寧に磨いていきましょう。歌を歌ってもいいですね
[5]汚れがたまりやすいのは、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間、歯が噛み合う溝です
[6]磨く順番を決め、磨き残しがないようにしましょう

おやつについて

小さいお子さんのおやつは、一度の食事でたくさん食べられない栄養を補うことが目的です。ですから、必ずしも甘いおやつである必要はありません。

また、虫歯にならないためには、お口の中に「糖分」を残さないことが重要です。ですから、一番やってはいけないことは、ダラダラと食べ続けること。食事と同じように時間と量を決めて、規則正しい楽しいおやつタイムにしてあげましょう。おいもや野菜、乾物など噛み応えのある食品を積極的に活用できればよりいいですね。唾液の分泌が促されて、虫歯予防に役立ちます。さらに、飲み物も甘いジュースではなく、お茶かお水にしましょう。

処置方法紹介

ブラッシング指導

毎日のブラッシングは、歯の健康を守るためにもっとも重要な習慣となります。当院のブラッシング指導では、ブラッシングの大切さとともに、お子さんの歯の生え方から適切な磨き方をお教えします。親御さんの仕上げ磨きのコツもご説明しますので、わからないことがあれば何でもおたずねください。

フッ素塗布

お子さんの生えたての歯は、エナメル質も象牙質も薄く、虫歯になるとどんどん進行してしまいます。そのため、再石灰化を促し歯質を強化するフッ素塗布が大変有効です。定期的な塗布で、虫歯を効果的に防ぎましょう。

シーラント

奥歯には深く細かな溝があり、ここへ食べかすやプラークがたまるとなかなか取り除けず、虫歯になってしまうことが多くなっています。この溝を歯科用プラスチックでふさぐことで、歯磨きをしやすくし虫歯を防ぎます。ただ、次第にすり減ってきますので、定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。

過剰歯の抜歯

通常生えてくる歯の本数よりも多く生えてくる歯を「過剰歯」といいます。この歯は、他の歯の成長を邪魔するなど悪影響を及ぼすことが多くあるため、抜歯されるケースがほとんど。当院では、お子さんの成長を見ながら適切なタイミングで過剰歯の抜歯を行っています。

お子さんの歯に気になることがありましたら、お気軽にご相談ください
電話 046-295-0525

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